平屋のガレージハウスは、ワンフロアの建物にビルトインガレージが組み込まれた間取りです。
人気のある間取りですが、二階建てのガレージハウスと比べて、どのような魅力や注意点があるのでしょうか。
そこで今回は、平屋のガレージハウスならではのメリット・デメリットを解説します。
一人暮らし・二人暮らし・ファミリー向けの間取り図もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
<コラムのポイント>
- 平屋のガレージハウスは、動線が良くてコンパクトな間取りがつくりやすく、耐震性の確保もしやすい点などがメリットです。
- 二階建てのガレージハウスと比べて、広い土地が必要な点や費用が割高になりやすいなどのデメリットがあります。
- 家族構成に合った間取りを参考にしながら、平屋のガレージハウスの広さや動線をチェックしましょう。
Contents
平屋のガレージハウスのメリット
平屋のガレージハウスを建てるメリットをご紹介します。
コンパクトなガレージハウスをつくりやすい
平屋は二階建てのガレージハウスと比べて、コンパクトな住まいをつくりやすいです。
階段や廊下などの空間を削減できるため、一人暮らしや二人暮らし向けのガレージハウスにも向いています。
小さなガレージハウスを建てたいという方は、平屋の住まいを検討してみましょう。
効率の良い動線を確保できる
平屋のガレージハウスは効率の良い動線を確保しやすい点がポイントです。
すべての空間がワンフロアにあるため、二階建てのような階段を使う動線がありません。
二階リビングのガレージハウスなどの場合、将来の暮らしに対する不安が生じることもありますが、平屋ならバリアフリーなので老後も暮らしやすいです。
耐震性を確保しやすい
大開口・大空間が必要なガレージハウスは、耐震性の確保が難しいと言われていますが、平屋にすることで高耐震な家をつくりやすくなります。
二階建ての場合、上の階の壁量やバランスも意識しながら、ビルトインガレージの間取りを考えなければなりません。
対して、平屋なら上からの負荷がかからないため、大開口や大空間のガレージを採用しやすいです。
複数台の愛車を停めたい方や広々としたガレージを希望しているなら、耐震性を考慮して平屋を検討してみても良いでしょう。
もちろん二階建てでも構造や間取りの工夫によって、広いビルトインガレージをつくることは可能です。
ガレージハウスの耐震性に関しては、こちらのコラムで詳しく解説しておりますのでぜひご覧ください。
▷関連コラム:ビルトインガレージは危ない?やめたほうがいいと言われる理由や対策を解説
存在感のある外観に仕上げられる
平屋をガレージハウスにすることで、存在感のある外観に仕上げることができます。
二階建てのような縦方向の広がりをつくれない平屋ですが、ビルトインガレージ部分を外観のアクセントにすることが可能です。
ビルトインガレージだけ外壁を張り分けたり、デザイン性の高いシャッターを選んだりして、おしゃれなガレージハウスを建てましょう。
様々な空間とガレージをつなげることができる
ワンフロアの平屋なら、様々な空間とビルトインガレージをつなげることができます。
LDKや玄関とつなげることもできますし、趣味部屋や寝室からガレージへ行ける間取りもすてきですね。
コの字やロの字型の平屋を採用すれば、複数の空間とガレージをつなげられ、中庭から愛車を眺められるような間取りも実現します。
平屋のガレージハウスのデメリット
平屋のガレージハウスのデメリットをご紹介します。
広い土地が必要になる
平屋のガレージハウスを建てる場合、二階建てと比べて広い土地が必要です。
土地の広さや形状によっては、平屋のガレージハウスがプランニングできない可能性もあります。
土地探しからスタートする方は、あらかじめ平屋のガレージハウスを検討していることを住宅会社に伝えましょう。
候補の土地が見つかったらラフプランを作成してもらい、理想の平屋が建てられるかチェックすることをおすすめします。
二階建てと比べて建築費用が割高になるケースが多い
平屋のガレージハウスは、二階建てと比べて建築費用が割高になるケースも少なくありません。
なぜなら、平屋は屋根や基礎の面積が広くなるためです。
ただし、平屋にすることで階段などの面積が削減できて、大幅な増額にならない事例もあります。
平屋のガレージハウスの方が必ず費用が高いわけではありませんので、まずは検討してみましょう。
居住スペースを圧迫する可能性がある
平屋のガレージハウスを建てる場合、居住スペースを圧迫する可能性があります。
土地の広さや建築予算によって建物全体の広さが決まってしまうため、その中でガレージと居住スペースをレイアウトする必要があるからです。
ビルトインガレージをつくって住まいの満足度を高めても、居住スペースが狭くて居心地が良くないと、暮らしにくい平屋になってしまいます。
ガレージと居住スペースのバランスを考えながら間取りを検討しましょう。
間取り次第では動線が悪くなる
平屋のガレージハウスのメリットで「効率の良い動線を確保できる」とお伝えしました。
しかし、間取り次第では暮らしにくい動線になることもあるため注意しましょう。
なぜなら、平屋はワンフロアの面積が広くなるため、家の端から端までの距離が長くなるからです。
行き来が多い空間を離して配置してしまうと、動線が悪くなって家事などの効率が下がります。
例えば、ビルトインガレージとキッチンが遠いと、買い出し後の食材運びが大変です。
生活のルーティンや家事の流れを振り返り、近づけるべき空間を考えてみてくださいね。
ちなみに、今回ご紹介した内容以外にも、一般的なガレージハウスには次のようなメリット・デメリットがあります。
<メリット>
・車を盗難やいたずらのリスクから守れる
・紫外線や天災による車の劣化やキズを防げる
・車が砂ぼこりなどで汚れにくい
・雨に濡れずに乗り降りできる
・室内から愛車を眺められる
・趣味スペースなど様々な用途で使える
<デメリット>
・シャッターやエンジンの音が響きやすい
・排気ガスが気になる
・耐震性の確保が難しい
・固定資産税が高くなる
詳しくはこちらのコラムをチェックしてみてくださいね。
ビルトインガレージがある平屋の間取り図|一人暮らし・ご夫婦二人・ファミリー
一人暮らし・二人暮らし・3~4人家族向けの「ビルトインガレージがある平屋」の間取り図をご紹介します。
【一人暮らし】バイクガレージがある平屋・ワンルーム
一人暮らしにぴったりな2台分バイクガレージがあるワンルームの平屋です。
大開口のサッシを採用し、室内のどこにいても愛車を眺められるようにしました。
リビング横のサッシは開閉できるため、室内からビルトインガレージへ行くことも可能です。
【一人暮らし・ご夫婦二人暮らし】オープンガレージがある平屋・2LDK
一人暮らしや二人暮らしにおすすめな2LDKの平屋のガレージハウスです。
オープンガレージは車を出し入れしやすく、シャッターの開閉音を気にする必要がありません。
ガレージの奥に玄関を配置し、外から家の中を見えにくくすることで、防犯性やプライバシー性を高めました。
無駄な廊下は無くし、LDKを中心に各空間が直接つながる間取りを採用した、コンパクトな平屋のガレージハウスです。
【3~4人家族向け】シャッター付きのガレージハウス・4LDK
3~4人家族向けの広々とした平屋のガレージハウスです。
シャッター付きのビルトインガレージは、居住スペースとはつなげずに独立させました。
車の使用頻度が多くない場合は、あえて居住スペースとつなげないことで、間取りの要望が多く取り入れられるケースもあります。
また、ビルトインガレージを壁で囲むことで、居住スペースへの音・排気ガス対策にも効果的です。
▷関連コラム:【ガレージハウス】間取り図17選・おしゃれな実例を大公開|平屋・2台・3台も
平屋のガレージハウスは間取りづくりが大切
暮らしやすい平屋のガレージハウスにするには、間取りにこだわった家づくりが大切です。
敷地を最大限に活用した建物の配置や間取りを考えることで、平屋でも居住スペースを圧迫しない居心地の良いガレージハウスを建てることができます。
ワンフロアの魅力を活かした間取りを取り入れ、様々な空間から愛車を眺められたり、ビルトインガレージへ行き来できたりするような動線を確保する方法もおすすめです。
暮らしやすい平屋のガレージハウスを建てるには、ビルトインガレージの施工実績が豊富な設計力のある住宅会社に相談しましょう。
これまでの経験を活かし、お客様のライフスタイルに合う平屋のガレージハウスを提案してくれるはずです。
暮らしやすい平屋のガレージハウスはハグデザインにお任せください
ハグデザインはガレージハウスの施工実績が多数あり、一級建築士によるお住まいになる方の暮らしを考えた空間提案をしております。
バイクガレージや複数台の愛車が停められる広いガレージ、一人暮らし用のコンパクトなガレージハウスなどの設計もお任せください。
平屋のガレージハウスが建築可能な土地を探すことからお手伝いも可能ですので、お気軽にご相談くださいね