雨風や盗難被害からバイクを守れるガレージハウスで、愛車を保管・メンテンナンスできたら理想的ですよね。
しかし、ガレージハウスは希少性が高いため、実現するのは難しいと考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、バイクガレージハウスで暮らす方法と、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。
ガレージハウスを採用した注文住宅の間取り実例や作り方のポイントも紹介しますので、検討している方はぜひ参考にしてみてくださいね。
<コラムのポイント>
- バイクガレージがあると、愛車を盗難・天災から守ることができたり、天気や周囲を気にせずにメンテンナンスできたりする点がメリットです。
- バイクガレージの暮らしを実現する方法は3つありますので、予算やライフスタイルに合うものを検討してみましょう。
- 本気で楽しむならバイクガレージ付き注文住宅がおすすめ。ガレージハウスの設計・施工に詳しい住宅会社や設計事務所に相談することをおすすめします。
Contents
バイクガレージのある家で暮らすメリット
バイク乗りの方にとって、ガレージのある家での暮らしは夢の1つでしょう。
実際に、バイクガレージにはどのようなメリットがあるのか、あたらめてチェックしていきます。
バイクを盗難から守れる
シャッター付きのバイクガレージに愛車をしまっておくことで、盗難リスクを下げられるのは大きなメリットです。
近年は、アラームやGPSトラッカーなどのセキュリティ方法が増え、バイク盗難件数自体は年々減っていると言われています。
しかし、群馬県を例に挙げると令和4年のバイク盗難は54件も起きており、安心できる数値ではありません。
全てのバイク盗難の内、共同住宅や一戸建ての駐車場で発生しているのが約8割というデータも公表されています。
特に、価格が高い外国車や希少な旧車などが盗難に遭いやすいと言われています。
こだわりのバイクに乗っている場合、ガレージハウスに住んで愛車を盗難から守るメリットは大きいと言えるでしょう。
汚れやサビを防ぎ良いコンディションを保てる
屋根とシャッター付きのガレージがあることで、バイクを雨風やホコリなどの汚れ、サビや劣化から守れるのもメリットです。
バイクカバーでもある程度は雨やホコリを軽減できますが、汚れやサビを完全に防ぐのは難しいですよね。
ガレージで屋内保管することで、タンクの小キズ、ヘッドライトレンズのくすみ、樹脂パーツやタイヤの劣化等も防ぐこともできます。
愛車のコンディションを保つことで、故障せず長く乗れる確率も高まり、乗り換え時の下取りも有利になるケースも少なくありません。
台風時の転倒・破損リスクがない
屋外保管の場合、台風の際に強風でバイクが倒れたり、物がぶつかったりするのが心配で安心して眠れない方も多いでしょう。
シャッター付きのガレージなら、転倒や飛来物による破損の心配がありません。
バイクガレージに保管して置けば、雨による電気装備系のダメージも回避できるため、台風の日も安心です。
天候を気にせずいつでもバイクをいじれる
天候に関わらずいつでもバイクをいじれるのも、バイクガレージハウスで暮らす大きなメリットです。
雨の日はもちろん、風が強い日もバイクの洗車やメンテナンスは中々難しいですよね。
夜は手元が暗くなりますし、近所の目もあるのでバイクはいじりにくいという方も多いのではないでしょうか。
ガレージハウスがあることで、楽しみ方のバリエーションが増えるのも魅力です。
- 雨の日に次のツーリングの準備
- バイクを眺めながら仲間と談笑
- 音楽を掛けながらバイクのメンテナンス
- ガレージ内にバイクの模型や雑誌を置く
このように、バイクガレージなら天候や時間を気にせず、いつでも愛車と触れ合うことができます。
バイクガレージライフの実現方法3つ
前述した「バイクガレージのある家」での暮らしを実現する方法は、主に3パターンあります。
それぞれメリット・デメリットがありますので、ライフスタイルや予算に合わせて検討してみましょう。
①バイクガレージ付き賃貸に住む
バイクガレージ付きの賃貸住宅を借りて住む方法です。
<メリット>
- 初期費用が安く、一番手軽にガレージハウスに住める
- ライフスタイルが変わったら引っ越せる
- 同じ趣味を持つ住民と知り合える可能性がある
<デメリット>
- 都市部以外で物件が少ない
- ライフスタイルに合う間取りを見つけにくい
- 住み続けても資産にならない
賃貸は初期費用が抑えられ、気軽に住み替えることもできます。
しかし、住むエリアが限られたり、ファミリー向け物件が少なかったりする点がデメリットです。
お試しでガレージハウスに暮らしてみたいという方には、おすすめでしょう。
②庭に独立バイクガレージを建てる
今お住まいの家や購入・建築した一戸建て住宅にガレージを建てる方法です。
<メリット>
- 敷地に余裕があれば実現しやすい
- 予算・要望に合わせてコストをコントロールしやすい
- 音やニオイが母屋に伝わりにくい
<デメリット>
- 簡易的なガレージだと暑さ寒さが課題になる
- 雨の日に母屋からガレージへ移動すると濡れる
- 照明やコンセントを完備する場合、母屋から電気を引く工事が必要
独立バイクガレージなら、今お住まいの一戸建てや購入した中古住宅に追加して建てることができます。
しかし、電気が通っていないガレージは居心地が悪かったり、母屋からの移動が面倒だったりして使用頻度が下がるケースも。
バイクガレージの広さによっては確認申請は不要なケースもありますが、基本的に延床面積には参入されます。
そのため、勝手に建てると違法建築になるリスクもあるため、施工実績が豊富で法令に詳しい業者に依頼することが大切です。
③バイクガレージ付き注文住宅を建てる
間取りの中にバイクガレージを組み込んで、注文住宅を建てる方法です。
<メリット>
- 居住スペースとガレージの移動がしやすい
- 窓をつければ家の中からもガレージを眺められる
- ガレージが外観デザインのアクセントになる
<デメリット>
- 音やニオイが気になるケースがある
- 居住スペースがガレージに圧迫されるケースも
バイクのビルトインガレージがある注文住宅なら、理想の暮らしを実現しやすいです。
玄関とガレージをつなげば、雨に濡れずに行き来ができますし、友人なども招きやすいでしょう。
また、ガレージがあることで外観のデザイン性が上がりますし、内装をおしゃれにすることでバイクも映えます。
一方で、音や臭いが気になるケースがあるため、防音対策や間取りの配置などにこだわることがポイントです。
ガレージによって居住スペースが狭くなり、暮らしにくくならないように、バランスを考えた間取りづくりをしましょう。
本気で楽しむならバイクガレージ付き注文住宅がおすすめ
前述した3つの方法は、どれも一長一短ありますが、バイクライフを思いきり楽しみたいなら注文住宅にガレージを組み込む方法がおすすめです。
ビルトインガレージなら母屋とつながっているので、いつでもバイクに触れることができ、空調などを完備した快適な環境もつくりやすいです。
バイクは車よりコンパクトなため、ガレージの広さによる居住スペースへの負担が少ない点も大きなメリットです。
バイクのサイズや過ごし方によってガレージに必要な広さは異なりますが、一般的には6畳前後の広さがあればメンテナンスやカスタムもしやすいでしょう。
次の章で具体的なバイクガレージの間取り実例を紹介しますので、広さやデザインを参考にしてみてくださいね。
バイクガレージハウスの間取り実例
広々としたバイクガレージがあるお住まいを紹介します。
外観は黒のガルバリウム鋼板の外壁とシャッターで、重厚感のあるかっこいい雰囲気に。
バイク2台停めてもゆとりがある広々としたインナーガレージです。
床はショールームなどでも使われている、光沢感がある「ドクターフロア」で仕上げました。
空調が完備しているため、メンテナンス時も快適で、バイクのコンディションも常に良好な状態に保つことができます。
セコムやセキュリティーカメラに電子錠など、最新のセキュリティを取り入れて防犯対策を徹底しました。
駐車スペースの奥には、ソファやチェアが置かれたくつろぎの空間が広がります。
バイクを眺めながら映画鑑賞をしたり、友人とゆったり過ごしたりと、様々な用途でガレージを活用できる魅力的なスペースです。
▷施工事例|群馬県伊勢崎市「バイクと映画鑑賞のガレージハウス」
バイクガレージハウスづくりのポイント
バイクガレージハウスをつくる際のポイントを押さえ、快適で使い勝手の良い空間に仕上げましょう。
広さ
バイク本体の大きさやガレージ内での過ごし方に合わせて、必要な広さを検討することが大切です。
ガレージに内に収納するときには、バイクの横に立って車体を押すため、バイク本体プラスαの広さがないと使い勝手が悪くなってしまいます。
さらに、ガレージの中でカスタムやメンテナンスをするなら、工具やパーツを広げて作業するスペースも必要です。
工具やヘルメットを収納できるような棚もあると、ガレージ内が整理整頓できます。
広さに関しては、バイクガレージづくりに詳しいプランナーや設計士のアドバイスを受けることが望ましいです。
将来バイクを乗り換える場合やガレージ内での過ごし方もイメージして、必要な広さを考えましょう。
音
バイクは車よりエンジン音や排気音が大きいため、ビルトインガレージを作る場合は居住空間との位置関係に注意が必要です。
バイクに乗る時の暖気やメンテナンス時のチェックなど、ガレージ内でエンジンをかけるシーンは意外とあります。
屋内だと特に響くため、寝室や子ども部屋、リビングとの位置関係を考えましょう。
また、ガレージと居室の壁間には防音材を入れたり、防音性の高いドア・窓を採用するなどの工夫も検討することをおすすめします。
床の仕上げ
バイクガレージをつくるなら、床の仕上げ方にもこだわることがポイントです。
一般的に、ガレージの床はコンクリート仕上げが多いですが、タイヤ痕やオイル類の汚れが目立つこともあります。
コンクリートの汚れも味わいにはなりますが、キレイな状態をキープしたいならほかの仕上げも検討してもいいでしょう。
汚れが染みこみにくいタイルや塗装仕上げなどもありますので、デザイン性や防汚性、耐久性などを考慮しながら検討してみてください。
バイクが滑って転倒しないように、しっかりタイヤがグリップする床材を選ぶことも大切です。
バイクガレージハウスづくりは会社選びも大切
ここまで見てきたように、バイクガレージづくりでは広さや音対策など、さまざなポイントに工夫が求められます。
ただバイクを置ける場所ではなく、使い勝手やデザイン性にもこだわってガレージハウスを作りましょう。
バイクガレージがある注文住宅をつくるなら、実績がある住宅会社に相談することをおすすめします。
また、設計の自由度が高い会社の方が、おしゃれで使いやすいガレージハウスを建てやすいです。
会社選びの段階から、バイクガレージハウスを作ることを伝え、質の高い提案をしてくれる会社に家づくりを任せましょう。
ハグデザインは一級建築士による住まいのご提案を行っており、バイクや車用のガレージハウスの実績も豊富です。
バイクへの思いやガレージの使い方などもお伺いした上でプランニングしますので、ガレージハウスを建てたい方はぜひお気軽にご相談くださいね。