間取りを“さー決めましょう!”と言う話になったときどう進めるのか?気になるところですよね?
ちなみにですが、この間取り!ということを言ってくる方々は一人も見たことがありません…たとえば インターネットで間取りを見て!これが気に入っているんです と 言うかたはいらっしゃいますが それもプロの領域ですよね。だって 選別ができると言うことじゃないですか。
基本的に決まっているものが無いものを 決まっているものに当てはめるのか。
じつは人の歩くスペースが肝になります。真正面をむいて普通に歩ける幅は最低限650mm以上が必要です。そこに家具や生活のスタイルを当てはめていき 設計者が今まで提案してきたノウハウを注入することで間取りは完成していきます。要望する予算感が建物本体の大きさになり そこから絶対に確保しないといけない人動線を引き あまった物が居室となり空間になります。そこからは 使い方のノウハウの提案をしていくのです。
あとは ヒヤリングをする上で個人のプライベートエリアを探します。プライベートエリアって何と思われますが 実はそれぞれ入ってきてほしくない距離ってあります。とくに女性などは大きい志向がありますね。新婚家族の距離感は短いですが年齢を重ねるごとに離れていきます 笑 若い発想でギューギューな間取りをつくって 将来 エリアが無いとなると結構大変です。想像ついちゃいますよね?これは お話をしていく中で見えてくることがあります。
そこから家族の要望を満たした空間が生まれます。
たまにあるのが 自分で書いて持ってくる方がいて それをそのまま構造に落とし込んでほしいと言うお話が出てくることがあります。男性の方にすんごく多いのですが トイレの大きさがサーフボードのような大きさであったり キッチンが洗面化粧台のような大きさであったりと逆に成り立たせるのが大変です。
でも最終的に住み心地の良い間取りを提案するのが建築士の役目かなと。
こう考えると巷の展示場のような間取りは かっこいいケド 全然役立たずとなることが多いことがご理解いただけると思います。