空き巣などの侵入窃盗の被害が1番多いのは一戸建て住宅です。
家族や家財の安全を守るために、住まいの防犯対策は欠かせません。
そこで今回は、一戸建ての防犯対策に効果的な「家」や「庭」の工夫をご紹介します。
空き巣に狙われやすい一戸建ての特徴も解説しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
<コラムのポイント>
- 侵入に気付かれにくく、防犯意識が低いことが分かる家は、空き巣に狙われやすい傾向にあります。
- 住まいの防犯性を高めるためには「家」と「庭」両方の対策を考えることが大切です。
- 建物と外構をトータル的に提案してくれる住宅会社を選び、住まい全体の防犯対策を強化しましょう。
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Contents
空き巣に狙われやすい一戸建ての特徴
空き巣に狙われやすい一戸建ての特徴をご紹介します。
侵入を気付かれにくそうな家
敷地内に侵入しても気付かれにくそうな家は、空き巣の成功率が高まるため狙われやすいです。
具体的には次のようなポイントがあります。
- 高い塀や植栽があって目隠しになる
- 道路から死角になるスペースがたくさんある
室内への侵入には時間がかかるため、隠れられる空間がある家の方が空き巣にとっては好都合です。
家族のライフスタイルが分かりやすい家
外から見たときに家族のライフスタイルが分かりやすい家も、空き巣に狙われやすいです。
具体例をご紹介します。
- 車の有無によって外出しているのが分かる
- 洗濯物から家族構成が分かる
- 窓の大きさなどから間取りが想定できる
- 玄関ドアを開けると家の中が丸見えになる
空き巣は事前に下見をしてから、侵入を試みるケースがほとんどです。
車や洗濯物からライフスタイルや家族構成をチェックできると、侵入する時間帯を決めやすくなります。
また、家を見たときに間取りが想定しやすい家は、侵入経路などを計画しやすいため空き巣に好まれるケースも多いです。
庭の手入れが行き届いていない家
庭や家の手入れが行き届いていない家も、空き巣に狙われやすい家として挙げられます。
なぜなら、雑草が伸びっぱなしで建物にクモの巣が付いているような家が、防犯対策を強化しているはずがないと思われるからです。
また、建物周りに不要な物を置きっぱなしにしていると、それらを足場にして侵入されることもあります。
人や車通りが少ない(または多すぎる)立地の家
人や車通りが少ない立地の家は、敷地内に侵入しても気付かれにくいため、不審者に狙われやすいです。
ただし、人や車通りが多すぎる立地も、下見のために敷地の前を何度も通っても怪しまれにくいという一面もあります。
周辺が騒がしいと窓を割った音などにも気付かれにくいので、人や車通りが多すぎる立地も空き巣に好まれやすいです。
一戸建ての防犯対策に効果的な「家」の工夫9選
家の工夫によって、一戸建ての防犯性を高める方法をご紹介します。
①窓と玄関ドアの防犯性を高めて侵入を防ぐ
窓や玄関ドアの防犯性を高めて侵入を防ぐことが大切です。
警視庁の調査によると、侵入までに5分かかると約7割、10分以上かかるとほとんどの人が侵入を諦めるという結果が出ています。
次のような窓や玄関ドアを採用して、侵入するまでに時間をかけさせる家にしましょう。
【窓】
- 防犯ガラス
- 二重ロック
- シャッターや面格子付きの窓
- 侵入できない細長い窓
【玄関ドア】
- 耐ピッキング性能を持つ鍵
- サムターンが取り外せるドア
- 鍵穴が見えない・分かりにくいドア
- 一定時間が経つと再施錠する鍵
- 防犯性の高いガラスがついたドア
メーカーごとに防犯性にこだわった窓や玄関ドアがありますので、内容を確認して選んでみてくださいね。
②外から家の中の様子がわかりにくい間取りにする
道路から家の中の様子が分かりにくい間取りにすることをおすすめします。
上の画像のように道路側から見える窓が少ないと、暮らしている人の様子が分かりにくく、在宅時間や就寝時間などを把握されにくいです。
また、大きな窓をつける面を限定させることで防犯性を高めるべき箇所が限られるため、対策しやすくなります。
③玄関や死角となる位置に防犯カメラを設置する
玄関や死角になる位置に防犯カメラを設置することで、一戸建ての防犯性を高めることができます。
万が一の際に映像を残しておくことができるため、証拠として提出することが可能です。
また、防犯カメラがあると「防犯意識が高い家」という印象を与えることができるため、狙われるリスクを下げることができます。
④家の周りにセンサーライトをつける
家の周りには人感のセンサーライトをつけることをおすすめします。
照明が点くと敷地内が見やすくなるため侵入に気付きやすく、空き巣も嫌がるため効果的です。
特に、家の裏手側や勝手口付近などの目が届きにくい箇所に採用してみてくださいね。
⑤タイマー付きの電動シャッターをつける
タイマー付きの電動シャッターをつけることで、在宅時間を分かりにくくする方法もあります。
夜になっても電気が点いていない真っ暗な家は、人が家にいないことがすぐに分かってしまい、空き巣の対象にされるケースも少なくありません。
対して、時間になるとシャッターが自動で閉まれば、在宅か不在なのかの判断がしにくくなります。
シャッターが閉まっている窓からの侵入は難易度が高いため、単純に家の防犯性が高まる点もメリットです。
⑥バルコニーや勝手口をなくして侵入経路を減らす
バルコニーや勝手口をなくすことで、建物への侵入経路を減らすことができます。
勝手口やバルコニーの窓は鍵の閉め忘れが多く、そこから侵入されるケースも少なくありません。
室内干しや1階に外干しする方はバルコニーが不要なケースも多いですし、間取りの工夫によって勝手口が無くても暮らしやすい動線を確保することは可能です。
ライフスタイルに合わせてバルコニーや勝手口の必要性を検討し、侵入経路を減らす工夫をしてみてくださいね。
⑦洗濯物を見えない位置に干す
洗濯物を見えない位置に干すことで、家族構成や帰宅時間などを分かりにくくすることができます。
次のような方法がおすすめです。
- 室内干しできる空間をつくる
- 乾燥機を採用する
- 道路から死角になる場所に外干しする
防犯性を高めるだけでなく、近隣住民からも洗濯物が見られなくなるため、プライバシーも確保できます。
⑧ビルトインガレージの間取りを採用する
シャッター付きのビルトインガレージを採用することで、空き巣に狙われるリスクを軽減させることができます。
なぜなら、どの時間帯に車が停まっているか分からないため、下見しても不在の時間が判断しにくいからです。
また、車の盗難を防止する効果もあるため、防犯性の高い家を希望される方にはビルトインガレージの間取りをおすすめします。
⑨ホームセキュリティに加入する
ホームセキュリティに加入することも、一戸建ての防犯性を高める1つの方法です。
センサーで異常が確認されたらいつでも駆け付けてくれるため、外出時でも安心できます。
また、建物にホームセキュリティに加入していることが分かるシールを貼っておくことで、防犯意識が高いことを不審者に知らせることが可能です。
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一戸建ての防犯対策に効果的な「庭」の工夫6選
▷施工事例:家族と事務所スペースの両立。性能も優れた快適な住まい。
庭の工夫によって、一戸建ての防犯性を高める方法をご紹介します。
①空き巣の侵入を発見しやすい「オープン外構」にする
空き巣の侵入に気付きやすい「オープン外構」を採用することで、防犯性を高めることができます。
オープン外構とは、塀やフェンスなどで敷地を囲まない外構のことです。
高い塀で囲まれた家の方が侵入しにくいですが、一度敷地に入ったら外から見られないため、実は空き巣に好まれる傾向にあります。
対して、オープン外構なら人目が気になって侵入に時間をかけられないので、侵入者にとっては都合が悪いです。
②植栽や塀などで目線を遮りすぎない
目線を遮るような植栽や塀は採用しないことで、庭の防犯性を高めることが可能です。
人が隠れられる物が敷地内にあると、侵入に時間をかけられるため、空き巣に狙われやすくなります。
葉が生い茂る植栽や高い塀は、防犯性の観点で考えるとおすすめしません。
プライバシー性を高めるために目隠しを採用したい場合は、施工範囲を限定させることがポイントです。
程よく目隠ししつつも見通しの良さも確保する「バランスの取れた外構」を意識してみてくださいね。
③屋外照明を各所に設置する
屋外照明を庭の様々な場所に設置して、夜でも敷地全体が見えるようにしておくことで防犯対策になります。
建物周りだけでなく敷地も明るい家は、侵入が目撃されやすいため、空き巣に狙われにくいです。
外観のデザイン性が高まったり、足元が見やすくなったりするメリットもありますので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
④音が出る防犯砂利を家の周りに敷く
音が出る防犯砂利を家の周りに敷くことで、不審者の侵入に気付きやすいです。
また、不審者側も動く度に大きな音が出る家はリスクが高いため、そもそも狙わない傾向にあります。
家の裏手などの目線が届きにくい箇所は、音による防犯対策を取り入れてみてくださいね。
⑤物置やカーポートの設置場所に注意する
物置やカーポートは足場として使われないように設置場所に注意することがポイントです。
例えば、建物のすぐ横に物置を置いておくと、1階の腰高窓から侵入するときの足場にされる可能性があります。
カーポートとバルコニーを隣接させると、2階の窓から侵入されるリスクが高まるため注意が必要です。
その他にも、脚立などが庭にあると侵入時に使われる可能性があるため、収納場所を確保しましょう。
⑥庭の手入れがしやすい外構を採用する
庭の手入れがしやすい外構を採用することで、不審者に「管理が行き届いた侵入しにくい家」という印象を与えることができます。
具体的には、次のような方法を検討しましょう。
- コンクリート敷きや防草シートで雑草対策をする
- 生垣ではなくブロックフェンスにする
- 成長が緩やかな庭木を選ぶ
- 天然木ではなく人工木のデッキやフェンスにする
特に雑草が生い茂っている庭は手入れされていないと感じやすいため、きれいな状態を保てるように対策することをおすすめします。
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空き巣が侵入しにくい土地を選ぶことも重要
空き巣が侵入しにくい家にするためには、土地選びも重要なポイントです。
次のようなポイントを意識して、土地をチェックしてみましょう。
- 街灯が多い立地か
- 人や車の通りがある立地か
- 近所付き合いがあるのか
一日を通じて程よく人や車が通り、夜間でも街灯が多くて明るい敷地をおすすめします。
また、近所付き合いがある場所では、地域ぐるみで防犯意識を持っているケースも多いです。
隣家で不審な動きをしている人がいたら報告し合えるため、異変に気付きやすくなります。
防犯性の観点からも土地をチェックして、空き巣に狙われにくい敷地を選んでくださいね。
「家」と「庭」両方の防犯性を高められる住宅会社がおすすめ
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一戸建ての防犯性を高めたいなら「家」と「庭」の両方を対策できる住宅会社をおすすめします。
どんなに家の防犯対策をしても、死角だらけの外構を採用しては、空き巣に狙われやすい家になってしまいますよね。
また、外構で防犯性を高めても、何も対策していない家では簡単に侵入されてしまいます。
建物の設計・施工だけでなく、外構までトータル的に提案してくれる住宅会社なら、家と庭を連携させた防犯対策が可能です。
防犯性だけでなく、デザイン性やプライバシー性も高められるなどのメリットもありますので、ぜひ会社選びの際は意識してみてくださいね。
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まとめ
新築一戸建てでは、様々な防犯対策を取り入れることで、不審者に狙われるリスクを軽減することができます。
家だけでなく、庭との連携が取れた防犯対策をすることがポイントです。
建物と外構の両方を提案できる住宅会社に家づくりを依頼し、防犯性が高いマイホームを建てましょう。
ハグデザインは、一級建築士によるお住まいになる方の暮らしを考えた空間提案をしております。
外構の設計・施工も得意としており、防犯性を考えた建物・庭の施工実績も豊富です。
「家」と「庭」の防犯性を強化した家づくりをしたいという方は、ぜひお気軽にご相談くださいね。