「外構をやっていない家」の理由と9つのデメリット|最低限すべき5つの工事も解説

Garden -アプローチ-

外構をやっていない家は意外と多く見かけますよね。

 

  • 建物は立派でかっこいいのに外構がやっていなくて残念‥
  • 広い敷地なのになぜ外構をやっていないのだろう

 

このような思いを抱いたことがある方もいるでしょう。

 

外構をやっていない家は、デザイン面だけでなくさまざまなデメリットとリスクを抱えています。

そこで今回は、外構をやっていない理由とデメリット、最低限行うべき外構工事を紹介します。

 

新築を検討しているが、外構をやるか迷っているという方はぜひ参考にしてみてくださいね。

 

<コラムのポイント>

  • 資金面やタイミングなどが理由で外構をやっていない家は少なくありません。
  • 外構をやっていないとデザイン面・防犯面・プライバシー面などで多くのデメリットがあります。
  • 建物と外構をトータルコーディネートしてくれる会社を選び、早い段階から外構プランを立てることが大切です。

 

Contents

 

新築なのに外構をやっていない4つの理由

外構をやっていない家

新築住宅なのに外構をやらずに住み始めている家の理由を解説します。

 

①これから外構工事をする

先に建物の引渡しを行い、入居後に外構工事をするケースがあります。

入居後の外構工事は、次のいずれかの理由に該当する場合がほとんどです。

 

  • 住宅会社と別の外構業者に依頼しているから
  • 外構の打合せがまだ終わっていないから
  • 外構業者の都合ですぐに工事に入れないから

 

外構の打合せに取り掛かるのが遅いと、外構工事が入居後になることは少なくありません。

 

②外構にかけるお金がない

建物や土地の予算配分を大きくしすぎて外構にかけるお金がないため、外構工事をやらないという選択をする方もいます。

数年かけて貯蓄をして外構工事をする方もいれば、そのまま何年も外構をやらないままという家庭も。

生活する上で不便のないように、必要最低限の外構工事をする費用は残しておくことをおすすめします。

 

③隣の家が建つのを待っている

隣地も分譲地の場合、隣の家が建つのを待っているケースもあります。

なぜなら、隣地との境界にブロックフェンスを立てる場合、隣に住む方と費用を折半して境界線上に施工することができるからです。

 

自分達だけでブロックフェンスを立てるなら、境界の内側に建てなければなりません。

すると、敷地面積も小さくなりますし、不要の負担も増えてしまいますよね。

 

隣家が建ったときに折半でブロックフェンスを施工し、そのタイミングで他の外構工事もしようと考えている方もいます。

 

④外構をする必要がないと考えている

敷地が次のような状態なら、外構をする必要がないと考えている場合もあります。

 

  • 隣地のフェンスなどで敷地が囲まれている
  • ブロックフェンス付きの分譲地を購入した
  • 敷地内が泥ではなく砕石になっている

 

中には、外構をしなくても問題なく暮らしていける敷地もあることは確かです。

ただし、外観のデザイン性やお手入れの手間などを考えると、外構をすることをおすすめします。

 

外構をやっていない家のデメリットとリスク9選

外構をやっていない家のデメリット

外構をやっていない家のデメリットとリスクを紹介します。

 

①外観デザインが損なわれる

どんなにかっこいい家でも外構をしていないと、魅力は半減してしまいます。

スタイリッシュな外観でも、雑草が伸びている砂利敷きの殺風景な庭ではもったいないですよね。

 

外観に合わせた外構を採用することで、外観のデザイン性がさらに高まります。

かっこいい家にしたいなら、外構にも力を入れて計画を立てましょう。

 

②雨天時に土がぬかるんで駐車が大変

ぬかるんで駐車が大変

外構をしていない家は、土が見えている状態になっているケースも多いです。

敷地によっては、雨天時に土がぬかるんでしまい駐車がしにくくなることも。

 

最悪の場合は、泥にタイヤがはまってしまい抜け出せなくなる危険性もあります。

車を良い状態に保つためにも、駐車スペースは土間コンクリートなどで整えておくことがおすすめです。

 

③泥が跳ねて建物や車に泥が跳ねる

外構をしていないと、雨でぬかるんだ泥が建物や車に跳ねてしまいます。

基礎や外壁に飛んだ泥は乾くと目立つため、後日こすり落とすお手入れが増えます。

車も汚れてしまうため、洗車の頻度も上がるでしょう。

 

砕石やコンクリートで敷地を仕上げることで、泥跳ねを防ぐことができ、建物や車をきれいに保つことが可能です。

 

④泥や砂が靴につくため玄関が汚れる

玄関タイルの泥汚れ

土の状態の敷地を歩くと泥や砂が靴についてしまい、玄関タイルが汚れてしまいます。

デザイン性の高い玄関タイルにしても、足跡だらけではおしゃれに見えません。

むしろ、汚いというイメージを与えてしまうこともあります。

 

アプローチをしっかり作り込むことで、玄関タイルや靴裏の汚れを軽減させることが可能です。

 

⑤雑草が生えて手入れが大変

外構工事をしないと、雑草だらけになってしまう敷地もあります。

頻繁に雑草を抜くのは大きな負担ですし、敷地内が歩きにくいです。

 

家庭菜園や植栽、芝張りなどを行わないスペースは、防草シートやコンクリートを敷いて雑草が生えることを防ぎましょう。

 

⑥犯罪の標的になりやすい

外構をしていない家は、空き巣や不法侵入などの犯罪の標的にされやすいです。

 

ブロックフェンスなどで敷地を囲ってあれば侵入しにくいですが、何もしていない土地はどこからでも侵入できます。

また、センサーライトや足音がする砂利がない庭では、不審者が侵入しても気付きにくいです。

 

建物だけでなく、外構でも防犯対策を行って家族の安全を守りましょう。

 

⑦外から家の中が見えやすい

外構をしていない家は目線を遮るものが何もないため、外から家の中が見えやすくなってしまいます。

建物前に目隠しフェンスや植栽があれば、道路からの視界を妨げることが可能です。

 

特に玄関ドアはカーテンがないため、ドアを開けると家の中が丸見えになるため対策をおすすめします。

また、庭で遊んでいるときのプライバシーを守るためにも、目線の高さに目隠しを作りましょう。

 

⑧事故などの危険性が高まる

外構をやっていない家からの飛び出し事故

外構をしていないと、思わぬ事故が起こって家族のケガや建物の損傷につながるケースもあります。

 

具体的には、子供やペットが庭から道路へ飛び出したり、車が誤って建物に突っ込んできたりするなどの事例です。

敷地周りにブロックフェンスなどをすることで障害物になり、これらの危険性を回避できる可能性が高まります。

 

庭は建物と道路をつなぐ空間なので、外構を行ってしっかりと安全対策を行うことが大切です。

事故が起こらない工夫や、起こっても最小限の被害に抑えられるように外構工事をしましょう。

 

⑨近隣住民とのトラブルにつながることも

外構工事を行っていないことで、近隣住民とのトラブルにつながることもあります。

具体的には次のような事例です。

 

  • 隣人が敷地内に侵入してきたり物を置いたりする
  • 子供が遊んでいて隣家に何度も入ってしまう
  • 風で隣地に物が飛んでしまう
  • 隣地と高低差があって雨で土が流れてしまう

 

境界にブロックフェンスをしていないと、このようなトラブルが起こってしまう可能性も。

隣人と良好な関係を築くためにも、外構工事をしておくことをおすすめします。

 

新築時に最低限やるべき外構工事

最低限やるべき外構工事

▷施工事例|te'co

 

新築時に最低限やるべき外構工事をお伝えします。

 

①駐車場スペース

駐車スペース

▷施工事例|群馬県伊勢崎市新築注文住宅|スバル360と暮らす家

 

車を停めておく駐車場スペースを整えましょう。

タイヤへの負担が少ないコンクリート敷きがおすすめです。

 

玄関との行き来がしやすい位置に駐車スペースを配置し、車の台数やサイズに合わせて広さを決めましょう。

現在所有している車だけでなく、来客時や将来のことも考えながら計画することが大切です。

 

②ポスト・門柱

ポスト・門柱

ポストや門柱も新築時に施工しましょう。

これらがあることで、郵便物が滞りなく配達されやすくなります。

 

門柱とは、表札・ポスト・インターホンなどが一体になった設備です。

センサーライトや宅配ボックスが一体型になったタイプなどもあります。

 

必要な設備を取り入れて、機能性の高い門柱を採用しましょう。

また、建物とデザインを合わせたり同じ素材を使ったりして、外観のデザイン性を高めてくださいね。

 

③道路から玄関までのアプローチ

Garden -アプローチ-

道路と玄関をつなぐアプローチも、新築時に工事することをおすすめします。

アプローチが舗装されていれば、玄関の汚れを防ぐことにつながりますし、来客の靴や服を汚してしまう心配もありません。

 

アプローチに使われる素材はさまざまです。

  • コンクリート
  • レンガ
  • 枕木

 

デザイン性や外構とのバランスを考えながら、統一感のあるアプローチに仕上げましょう。

 

④隣地との境界にブロックフェンス

ブロックフェンス

隣地との境界にはブロックフェンスを行うことをおすすめします。

境界を明確にすることでトラブルを防ぐことができますし、安全性も高まります。

 

道路からの視線を遮ってプライバシーを高めるためには、目隠しのフェンスを採用してください。

建物の裏手側などは視界を遮らないメッシュフェンスなどで仕上げると、見通しが良くなって防犯対策にもつながります。

 

隣地と費用を折半してブロックフェンスを立てたい場合は、時間を置いてから計画しても良いでしょう。

開放的なオープン外構をする場合は、道路に接する面以外の境界線にブロックフェンスを施工してくださいね。

 

⑤雑草とぬかるみ対策

コンクリート敷き

生活のしやすさを考えて、雑草やぬかるみに対する対策をしておくこともおすすめです。

砕石の下に防草シートを敷いたり、土間コンクリート仕上げにすることで対策できます。

 

土間コンクリートの方が防草の効果は高いですが、「防草シート+砕石」の方が費用を抑えることが可能です。

また、砕石は歩いたときに音がするため防犯対策になります。

 

面積や施工場所、デザイン性などを考えながら、採用する素材を検討してみてくださいね。

 

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外構プランを建物と同時に進める4つのメリット

外構と建物を同時に考えるメリット

▷施工事例|群馬県前橋市外構工事|照明と門柱のおしゃれな調和

 

外構プランは、建物の打合せ終了後や着工後にスタートさせる方も少なくありません。

しかし、可能であれば建物の打合せと同じタイミングで外構計画も進めることをおすすめします。

 

外構プランを建物と同時に進めるメリットを紹介します。

 

①敷地の使い方に合わせて建物形状を考えられる

建物の打合せ時に外構も考えれば、敷地を活かした建物形状を採用することができます。

ただ単に土地に合わせて間取りを考えただけでは、敷地にデッドスペースや無駄な動線が生まれてしまうことも少なくありません。

 

建物の打合せ終了後や着工後では、間取りや配置を変更することはできませんよね。

早い段階で外構プランを考えることができれば、建物も敷地もつかいやすいマイホームに仕上げることが可能です。

 

②必要な屋外用の設備を採用できる

建物の打合せ時に外構に必要な設備を考えることで、工事費用や手間を軽減させることができます。

 

例えば、庭で使う照明などは建物の分電盤から屋外への配線が必要です。

事前に計画でていれば、必要な場所の近くの外壁に電源ボックスを取り付けておくことができます。

 

建物と外構を同時に計画すれば、インターホンは玄関ドアの横ではなく、門柱に付けるなどの選択も可能です。

 

給湯器やエアコンの室外機、電気のメーターボックスなどの設備も、外構の計画によってベストな位置が異なります。

建物と一緒に外構プランの作成を行い、外回りも使いやすいマイホームになるように考えてみてくださいね。

 

③外構の費用をしっかり確保できる

早い段階で外構プランを計画することで、外構にかかる費用が明確化できます。

事前に外構にかかる大体の費用が分かっていれば、外構にも適切な予算を振り分けることが可能です。

 

「マイホームを建てたけど外構にかけるお金がない」という状態にならないように、早めに計画を立てて費用の把握をしてくださいね。

 

④希望するタイミングで工事してもらえる

早めに外構の工事内容が決定すれば、希望するタイミングで工事に入ってもらうことができます。

外構工事は1~2ヵ月かかる現場も多く、タイミングによっては外構業者への依頼が集中し、すぐに現場に入れないことも少なくありません。

 

着工後に外構の打合せを始めた場合、入居しても外構が完成していないケースも。

早めの段階で外構の工事内容を決定し、業者に施工スケジュールを確保してもらいましょう。

 

後悔しない外構にするためのポイント

後悔しない外構のポイント

▷施工事例|群馬県太田市新築注文住宅|1LDK、吹抜とロフトのある家

 

入居後に後悔しない外構にするためのポイントを紹介します。

 

①屋外の用途を明確にする

建物の間取りと異なり、屋外は用途が明確になっていないスペースが生まれやすいです。

せっかく広い土地を購入しても、上手く活用できてない空間があったらもったいないですよね。

 

外構計画では、下記のようなスペースが採用されるケースが多いです。

  • 駐車スペース
  • 駐輪スペース
  • 家庭菜園
  • 物置
  • 植栽

 

マイホームに必要な用途を考えてプランニングし、敷地を最大限に活かす外構工事を行いましょう。

 

②資金計画に外構の費用も組み込む

資金計画には必ず外構工事の費用を組み込んでおきましょう。

 

住宅会社の中には、建築費用の総額を低く見せるために、外構工事を省いたり少額にしたりすることがあります。

しかし、最低限の外構工事は必要ですので、実際には予算オーバーになってしまうケースがほとんどです。

 

外構ができなくて困ることがないように、敷地に合わせた適切な外構の予算を確保してください。

そして、目先の金額だけでなく先々のことも考えて提案してくれるような、住宅会社を選びましょう。

 

③建物とのつながりをイメージして計画を立てる

外構を計画するときには、建物とのつながりをイメージして計画することが大切です。

 

次のような内容を考えながら計画してみましょう。

  • 玄関と駐車スペースへの動線
  • 勝手口周りの広さ
  • 室内から庭の景色
  • 道路から室内への目線

 

玄関と駐車スペースが近ければ、車の乗り降りや荷物運びがスムーズです。

また、勝手口周りの空間にゆとりがあれば、ダストボックスを置くことができますし、買い出したものを運び入れやすくなります。

 

また、目線を意識した外構計画も大切です。

大きな窓からは庭や植栽が見えるようにしたり、プライバシーな空間の前には目隠しフェンスを付けたりするなどの工夫を行いましょう。

 

④雨の日や夜なども想定して設備を採用する

夜の外構

▷施工事例|群馬県高崎市外構工事|ライティングで魅せるこだわりのデザイン

 

外構計画を立てるときは、さまざまな気候や時間帯などを想定してください。

 

例えば、雨の日は足元が悪く滑りやすいため、滑りにくい素材をアプローチに選ぶことで安全性が高まります。

玄関近くにポストや宅配ボックスを配置すれば、雨に濡れずに荷物が取れて便利ですよね。

 

また、夜は暗くて足元が見えにくいため、駐車スペースやアプローチにも照明があるとケガをしにくくいです。

門柱や植栽をライトアップすれば、夜間の外観もおしゃれに仕上がるでしょう。

 

図面上ではイメージできない部分まで想像を膨らませ、後悔のない外構に仕上げてくださいね。

 

⑤建物・外構をトータルコーディネートしてくれる会社にお願いする

建物だけでなく外構も大満足なマイホームに仕上げたいなら、トータルコーディネートしてくれる会社に依頼することをおすすめします。

 

建物と外構を一緒に提案してくれる会社は、次のようなメリットがあります。

 

  • 建物と外構デザインの調和が取れる
  • 間取りを意識した外構提案をしてくれる
  • 敷地を無駄なく使えるように建物の配置を考えてくれる
  • 室内とのつながりを考えたアウトドアリビング提案をしてくれる
  • 建物の屋外照明とのバランスを考えた照明計画を立ててくれる

 

住宅会社と外構業者が別々だと、細かなデザインバランスや使い勝手まで配慮されないケースも少なくありません。

建物から外構まで一貫して提案してくれる会社を選び、マイホームをトータルコーディネートしてもらってくださいね。

 

▷ハグデザインの外構・エクステリア設計についてはこちら

 

まとめ

外構を行っている家は、外観のデザイン性が落ちるだけでなく、安全面や防犯面などのリスクがあります。

なるべく早いタイミングで外構について考え始め、建物と同時にプランを作成することがおすすめです。

 

建物の外観に合ったおしゃれな外構デザインや、敷地を最大限に活かした使いやすい外構を採用してくださいね。

 

ハグデザインでは10年後、20年後、30年後‥と、それぞれの節目に「この家にしてよかったな」と思ってもらえるような家づくりをしております。

当社は設計事務所では珍しく、エクステリアの設計も行っている会社です。

建物を活かした外構設計も得意としておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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