この度の2024年(令和6年)1月1日に発生しました「令和6
被害に遭われた皆様には心よりお見舞いを申し上げます。
また、被災地支援・復旧に全力を尽くされている関係者の皆様に深
コラムとして最初の内容としては大変な内容になってしまったのですが、わたし建築士としての立場で、今回の地震についてお話をしたいと思います。
大変だなと思うことが、大きな震度の地震が繰り返し発生していることです。
これは、木造住宅であれば耐力壁などを損傷してしまう震度あり、回数を繰り返すことでその効力は失われていきます。
とくに沿岸地域となると屋根を瓦で仕上げている所も多いので、震度5強がきてしまった場合、相当の力が壁に加わることでしょう。
これが、最初の地震では崩壊がおきないが、次の大きな地震で崩壊するメカニズムです。
いずれにしても、自然災害なので防ぎようのがありません。
能登半島付近はもともとそれほど大きな地震もない地域でした。
安全神話がささやかれている群馬県もこれからは震災に関しては予測つきません。
さて、極力被害を防ぐには?
建物が崩壊をしなければ、資産をまもることができます。
そこには耐震強度を上げることが最優先なのですが、それ以上に崩壊を促す強力な力を瞬時に吸収することが大切なのです。
簡単に言えば、自動車のサスペンションがその例です。
自動車のスプリングは、跳ねてもすぐに収まります。そこには、ショックアブソーバと言う力を瞬時に吸収する機構があり、どこの場所でも走れるのです。
建物は揺れない形をつくることが多いのですが、力が逃げずに躯体に力が加わるのです。
そこで制振ダンパーなどのショックアブソーバににた機構を建物に入れることが大切です。
大きな地震がきても、そのメカニズムが瞬間に打ち消します。
耐震構造に関しては色々と論議があり明確な選択は難しいですが、筋交いだけで建物を強くするのは現実的ではなくなってきています。