今後の減少をたどる建築士の現実

実は最近建築士が減少しています…
記憶に新しい2005年の耐震偽装事件以来、新試験制度により試験の難易度が格段にアップしました。また、現在では37万人登録されている建築士も実働で動いているのは14万人程、そのうち高齢化がすすみ60歳以上は4割程で30歳代は1割にもみたい状況にあります。そのうち、会社勤務されてる方々がほとんどで実際にちまたで建築事務所を開業している方々は本当に少数派なんですよね。14万人を47都道府県で割りますと、1県に3000人ほどです。やはり東京に人口が集中しており、実は他県では1000人を切っている所もチラホラです。これだけ建物が新しく作られている中で、本当は少ない人数なのです。
今後は更に減少していくことでしょう!

国土交通省は(建築士の免許を許可している所)この状況を打破するために、必要な経験を積まなくても試験を受けることができ、経験を積んだ後に免許を発行する制度に変更をしました。以前は必要経験年数経過後ではないと試験を受けることができなかったのです。ただし、試験自体の難易度を下げるものでは無いのですが…
この山田ですが以前、某建築士学校の図面講師をやっていましたが、仕事が終わって図面を書きにくる生徒さんを見ると、難しさで知識を担保するのではなく経験でどうにか建築士を増やす制度にできないのか?など考えることがあります。省エネ法や細かい法律がどんどん変わっていく中で、40後半の自分としては覚えるのが大変!もっと若い人たちと知識を共有したいと常に思っています。

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